総量規制とは貸金業法の法律ですのでクレジットカード現金化と直接の関係はありませんが、よくクレジットカード現金化のサイトでも総量規制という文言を見かけると思います。
ご存知の方もいると思いますが、ご存知ではない方の為に総量規制とは何のことかを解説したいと思います。
総量規制とは、2010年6月に改正された貸金業法のことを言います。
お金を借りすぎて生活が破綻してしまう方を保護するために出来た法律で、貸金業者は個人に貸付をする際に、原則貸付の総額が年収等の3分の1を超えないよう規制する法律のことを言います。
ただし、一部除外または例外となる貸付もあります。
貸付の契約には個人向け貸付、個人向け保証、法人向け貸付、法人向け保証と4種類ありますが、総量規制の対象は個人向け貸付のみでその他は総量規制の対象にはなりません。
個人向け貸付は個人がお金を借りることなのですが、個人でも事業用資金として借りる場合には総量規制の対象にはなりません。
貸金業者は個人から申し込みがあった場合に、指定信用情報機関が保有する個人信用情報を確認し、他の貸金業者からの借入残高を調査した上で借入総額が年収等の3分の1を超える金額を貸付ることはできないという規制です。
総量規制ができた理由
2003~2007年頃にかけて深刻な社会問題になったことがあります。
全国に多重債務者が150万人~200万人超も存在し、自己破産者や生活苦・借金苦が原因で自殺者が激増してしまったのです。
法改正される前の貸金業者は簡単に借入が可能でアルバイトやパートでも複数の貸金業者から総額で年収以上の借入をしている方もいましたので、個人の無計画な借入、貸金業者の容易な貸付が多重債務の原因となり、総量規制ができた理由とされています。
※多重債務者とは、消費者金融やクレジット会社など複数の貸金業者から借金をし、その返済が困難になっている人のことを言います。
総量規制に該当する貸金業者とは
総量規制は資金業者のみに適用されます。
消費者金融
サラ金とも言われています。
- アコム
- アイフル
- プロミス
など
クレジットカード会社
クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠がありますが、キャッシング枠は総量規制の対象になりますが、ショッピング枠は総量規制の対象にはなりません。
- クレディセゾン
- ジャックス
- オリエントコーポレーション
- エポス
など
銀行は総量規制の対象ではない
- 銀行
- 信用金庫
- 労働金庫
- 農協
- 漁協
クレジットカード現金化でよく目にするのは総量規制で貸金業者からの借入が困難になってしまったために、現金化が流行している一つの要因と言えるでしょう。
その為、今後もクレジットカード現金化はなくならず利用者は増え続ける傾向にあるでしょう。