クレジットカードで買い物をするのは日常的に行われていることです。
クレジットカード決済で代金を支払いますが、購入した商品が思っていた物とは違っていた場合、商品を返品することになります。
通常は購入した商品は返送することになりクレジットカードで決済した分の利用枠は後日戻ることになります。
しかしクレジットカード会社によっては締日にかかってしまった場合には決済をキャンセルすることはできず、買い物をしたショップより現金にて返金されることになります。
この方法を利用したクレジットカード現金化が決済のキャンセルによる方法なのです。
このキャンセル方式の現金化は数年前から行われていますが、ごくわずかな業者が行っているだけでキャッシュバックサービスなどのようにメジャー化することはありません。
なぜ、多くの現金化業者がキャンセル方式に参入しないのかといいますとキャンセルによる現金化はキャッシュバックよりもはるかに違法性の高い方法なのです。
理屈からいえばキャンセル方式もキャッシュバック同様、違法性はない方法とされていますが、キャンセルでの現金化は常識としては通じない内容といえます。
決済をキャンセルする現金化の仕組み
クレジットカード決済で商品を購入し、さまざまな理由でキャンセルをすることは一般的なことです。
通常のECサイトでのキャンセルではクレジットカードの決済代行会社にキャンセルの意思を伝え決済の取り消しをしますが、キャンセルによる現金化は利用者から現金化のためのキャンセルの申し出があっても決済の取り消しは行いません。
従って通常通りの決済完了後にキャンセル名目での返金となります。もちろん決済された金額がそのまま返金されるのではなく、返金手数料を差し引かれた金額となります。
これがクレジットカードの決済をキャンセルする現金化の仕組みですが、どの点に問題があるのかといいますと実際の決済のキャンセルの手続きを行わない部分が虚偽となります。
キャンセル方式の現金化業者は決済された金額から数%の決済手数料が差し引かれ入金されます。
つまりキャンセル方式でのクレジットカード現金化も実質的な融資と判断される可能性のある方法と言えます。
キャンセルでのクレジットカード現金化のカラクリ
クレジットカード決済をキャンセルせず返金名目で現金化する方法は建前上は一般的なネットショッピングのキャンセルですが、その理屈はまかり通るものではありません。
当然ながらそれを現金化業者も理解しています。
キャンセル方式のクレジットカード現金化では即日振込に対応していないという特徴があります。
その理由はクレジット決済が完了した後に現金化業者に入金されますが、入金されるまでの所要時間がクレジット決済した日から3営業日程度かかってしまうため、利用者への振込にも時間がかかってしまいます。
よくあるキャッシュバックによる現金化では決済の確認ができればすぐに振り込まれますが、キャンセルでの現金化はそれなりにリスクがあるため決済が停止され入金されないケースもあります。
そのため現金化業者に入金されなければ返金しないという現金化業者にとってリスクを背負わない確実な方法なのです。
クレジット決済のキャンセルによる現金化ではPayPalというシンガポールの大手の決済代行会社がよく使用されていますが、入金まで3営業日というのもPayPalで決済し引き出し申請すると3営業日後に入金されるからです。
このPayPalでのクレジットカード現金化はキャッシュバックでも用いられていますがクレジットカードがあればすぐにアカウントを作成できる決済サービスです。
近年、PayPal決済での現金化はクレジットカード会社の取り締まりが厳しくなっており別のECサイトなどで審査を通し実際にはクレジットカード現金化として利用するなどの策がとられています。
恐らく近い将来、PayPalでの現金化は今以上に難しくなり別の決済方法へとシフトしていくでしょう。
それにより決済をキャンセルクレジットカード現金化という方法は消滅すると予想されます。